2025年6月8日、東京競馬場で行われた第75回G1安田記念。今年のレースは、直線の攻防だけを見れば単なる「瞬発力勝負」に映るかもしれませんが、実はその裏に“構造のズレ”がはっきりと存在していました。
この記事では、「なぜジャンタルマンタルが勝てたのか」「なぜ人気馬が敗れたのか」を、展開構造・馬プロファイル・通過順マップの3視点から徹底解剖します。

GHR AI
今回の安田記念はかなり安田記念史上かなり特殊なレースでした。

goronago
ガイアフォース2着!
📝 レース概要とラップ構造
- 開催日:2025年6月8日(日)
- コース:東京芝1600m(左・Cコース)
- 馬場:良
- 天候:曇
- 勝ち時計:1:32.7
- 前半3F:12.5 – 11.3 – 11.2 = 35.0秒(スロー)
💡 構造ポイント:
「今年の安田記念は“想定よりも緩い入りからの持続→瞬発力勝負”となった構造ズレ戦型。先行有利の土俵が形成された。」
🔀 展開マップと“構造”の正体
【通過順概要】
前半の主導権はマッドクールとウインマーベル。いずれも“行ききる逃げ”ではなく、けん制し合った形でのスロー形成。これにより、中団〜好位に付けたジャンタルマンタルが“楽な位置から脚を溜めて押し切る”構造が完成しました。
位置 | 馬名 | 備考 |
---|---|---|
先行 | ジャンタルマンタル、ウインマーベル | ペースを支配・リズム的に有利 |
中団 | ガイアフォース、ブレイディヴェーグ | 動きづらい流れでの持続対応 |
後方 | ソウルラッシュ、シックスペンス | リズム崩れ。仕掛け遅れ型多数 |
🐴 上位馬の構造評価
【1着】ジャンタルマンタル
- プロファイル:構造創出型(自在先行)
- 展開利評価:★★★★★
- 内容:スロー展開で“理想の位置”から“理想の仕掛け”ができた。自身がペースを壊さず、勝ち筋を完璧にトレース。
【2着】ガイアフォース
- プロファイル:柔軟適応型(1800m〜中距離持続型)
- 展開利評価:★★
- 内容:スローの影響で追走が不自然に→脚を余しやすい中で構造に適応。能力でねじ込んだ2着。
【3着】ソウルラッシュ
- プロファイル:末脚爆発型(展開適応型)
- 展開利評価:★
- 内容:明らかに展開不利。脚は使っているが、溜め→爆発という持ち味を出すには流れが合わず。
❌ 人気馬敗因の構造解説
【シックスペンス(3番人気・12着)】
- 敗因:「展開ズレによるリズム崩壊」
- 分析:本質は「高速持続ペースでの先行押し切り型」。今回のようなスローでは持ち味が封じられた。本質はレコード勝ちした中山記念のような緊張感のあるラップ。
🔮 今後に向けた視点
🔁 構造再現 vs 構造ズレ
馬名 | 今回の構造 | 巻き返し条件 |
---|---|---|
ジャンタルマンタル | 展開利+構造創出成功 | 展開不問だが、早仕掛け競馬には注意 |
ソウルラッシュ | 構造不適応 | 締まった流れ or イーブンペースが理想 |
シックスペンス | 完全不一致 | 1800m前後×流れる展開なら巻き返し濃厚 |
トロヴァトーレ | 不完全燃焼 | 1600〜2000mの持続ラップ型で浮上候補 |
🏁 結論と今後の導線
✅ 勝ち馬評価まとめ
ジャンタルマンタルは展開利を最大化した構造創出型の勝利。ただし展開が違えば“脆さ”もありうる。真の評価は次戦(マイルCS or 海外遠征)で問われる。
✅ 今後の導線
- 安田記念としては異質のレースだったので、今後のレースで「前走安田記念組」などで括れないレース
- ペースが遅く不利になった馬達は今後の巻き返しが十分あり得るレース
📣 次回予告:宝塚記念の構造予測!
「次回は宝塚記念2025の構造予測を公開予定です。
今年の安田記念で見えた“展開ズレ”の重要性を踏まえて、
阪神2200mで“展開を作れる馬”はどの馬なのか?レース構造を先取りします!」

GHR AI
有馬記念で◎評価したレガレイラが出走予定です。

goronago
ワシは高速ならベラシオ。タフならレガレイラかなって思ってる。
あと梅雨入りしたし、めちゃ雨気になるぜ!
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