前回の消しデータ編も併せてご参考にしてください。
全頭指数とプロファイル
リンクスティップ
紫苑ステークス想定BTS = 104.33
過去レース別のBTS(抜粋)
- きさらぎ賞(G3・1800m・稍重):104.11(前傾、4角2/10=好位で粘って指数が高い)
- 優駿牝馬(G1・2400m・良):102.63(イーブン、4角8/18=中団から持続力)
- 桜花賞(G1・1600m・稍):98.76(後傾、4角15/18=後方から差す形で指数は伸び切らず)
- 京都2000m未勝利:98.63(後傾で先行抜け出し)/新馬2000m:94.88
▶ 傾向:前傾~イーブンの持続戦シナリオで数字が高い。特に好位〜中団で脚を使えた時にBTS↑。深い後方一手だと相対的に指数が鈍る。
紫苑Sへの適性コメント
- 枠順◎(1番):中山2000mの開幕週は立ち回り&内ロスの少なさが価値。GatePP +2.0が素直に効き、最終BTSを104台まで押し上げる材料。
- 脚質合致○:4角位置の実績から先行〜好位寄りの確率が高く(先行0.60)、開幕週の馬場・内有利バイアスとStylePPで整合。
- 距離・舞台の再現性○:2000m前後での指数が安定。1800〜2400で高BTSが出せており、中山2000mの“持続+立ち回り”要求と相性が良い。
- 血統イメージ:父キタサンブラック(日本型主流の持続&心肺)×母系Kitten’s Joy(米国型芝の持続・機動)で、日本型主流×米国型持続の融合。紫苑Sの“坂×コーナー2つ×立ち回り”にハマりやすい設計。
リスク・留意点
- 差し一辺倒の展開(極端な後傾・外差し強烈)だと、先行想定の利が相対的に薄まる。
- G1級の瞬発一点勝負(桜花賞型)ではBTSが伸び切らない事例あり → 中山2000mでは起こりにくいが、ペース想定は当日気配で要確認。
最終プロファイルまとめ
- 構造評価:内枠×先行適性×持続力が合致。
- 想定レンジ:BTS 103.5〜104.5(標準〜平均的な開幕週の馬場前提)。
- 一言:「立ち回り+中間持続」型の本命/対抗級。 枠順とポジション取りが噛み合えば、紫苑Sの構造で指数上位に入ってくるシナリオ。
ドマーネ
紫苑ステークス想定BTS = 95.56
過去レース別BTS(抜粋)
- 2025/04/05 阪神・未勝利(牝) ダ1800 良:102.31(Pace=イーブン、4角11/16、Post6で内ロス小=WideRes +1.67)
- 2025/06/21 阪神・未勝利(牝) ダ1800 良:97.84(Pace=イーブン、4角6/16、Post11=外目でWideRes −1.67)
- 2025/07/19 小倉・未勝利(牝) 芝2000 稍:97.35(Pace=イーブン、4角9/18、Post14=外でWideRes −2.65。勝ち切りだが指数は外ロスで伸びず)
▶ 傾向:最高BTSはダ1800(内目・距離ロス小)で記録。芝2000では勝利もあったが外枠の距離ロスで指数が伸び切らず。脚質は差し〜追込寄り(前受け0)。
紫苑Sへの適性コメント
- 枠◎(2番):中山2000開幕週の内利はプラスでGatePP +2.0。
- 脚質×:推定脚質は差し0.67・追込0.33でStylePP −5.66。開幕週の内有利・前有利傾向と真逆で、内枠の利を食い潰す形。
- 構造再現性△:BTSが高く出たのはダ1800内目でのケース。芝2000での指数は低位かつ後半一点型で、中山2000の「立ち回り+中間持続」要求に対し再現性が弱い。
リスク・留意点
- 展開待ち度合いが大:前半が緩まず前崩れにならないと差し届きにくい。開幕週で差しが決まる馬場/展開かは当日見極めが必要。
- スイッチ条件:道中でポジションを上げられる騎乗や、隊列の縦長化(ロス回避)があればBTSの下振れを緩和。
最終プロファイルまとめ
- 総合評価:内枠は良いが、脚質構造が厳しく想定BTSは95.56。
- 位置づけ:現状ロジックでは消し寄り。
- 例外パターン:強い前傾で前が崩れる、もしくは道中で内から巧く押し上げて4角中団内を確保できた場合のみ、抑え再考。
セイキュート
紫苑ステークス想定BTS = 99.78
過去レース別BTS(抜粋)
- 矢車賞(1勝・牝) 芝2200・良(京都・外C):105前後
- 前半38.0 / 後半33.9(スロー→瞬発戦)、4角3/6で好位差しが決まり指数↑。
- 未勝利 芝2400・良(阪神・外B):103前後
- 4角4/14の中団〜好位で、イーブン寄りの持続でも指数を確保。
- 未勝利(牝) 芝2000・良(中京):98前後(4角10/18・差し届かず)
- 未勝利 芝1800・良(京都):99前後
- 新馬(牝) 芝1600・良(中京):97前後(4角12/16)
▶ 傾向:スロー〜イーブンからの “中〜後半で脚を使える” 条件で良指数。距離は2200〜2400での再現性が高く、2000では立ち回り不足だと指数が沈む。
紫苑Sへの適性コメント
- 枠◎(3番):中山2000開幕週の内利を素直に享受(GatePP +2.0)。
- 脚質トレンド△:過去4角位置からは差し〜追込寄り(0.4/0.4)。開幕週の前有利・内有利に対しStylePPがマイナス。
- 舞台再現性▲:2200〜2400で高BTSを出しており、**中山2000の“立ち回り+中間持続”**はやや課題。道中の位置を1列前で運べるかが鍵。
リスク・留意点
- ペース依存:極端な前傾で前が潰れれば浮上余地。平均〜スローでイン先行組が粘ると届かないリスク。
- 上振れ条件:内で脚を溜めて4角5〜6番手以内に収まれば、最終BTS 101〜102まで射程に。
最終プロファイルまとめ
- 総合評価:基礎力は101台だが、脚質−馬場バイアスのミスマッチで最終99.78。
- 位置づけ:相手候補〜抑え。
- レース全体が消耗寄りまたはイン差しが利く馬場なら、評価を1段階引き上げ。
エストゥペンダ
紫苑ステークス想定BTS = 95.01
過去レース別BTS(主なレース)
- 中郷特別(1勝・牝) 新潟1800・良(2025/08/16):99.87
前36.6/後32.4のスロー瞬発。4角10番手→上がり特化で勝利も、指数は“スロー恩恵”で伸び切らず。 - カーネーションC(1勝・牝) 東京1800・良(2025/05/24):94.72
後傾/外枠(9)によるWideRes −5.0が重く、着順ほど指数は伸びず。 - フローラS(G2) 東京2000・良(2025/04/27):94.79
「10→1→1」のロングスパートを見せるが、大外(18)の距離ロスで指数は抑制。 - フェアリーS(G3) 中山1600・良(2025/01/12):99.55(4角11番手)
中山での差し自体は効くが、立ち回り戦ではプラス材料が薄い。
▶ 型の把握:差し~追込型(後方型0.62)で、スロー~後傾の瞬発戦やロングスパートに適性。
一方、外枠・外回しでは距離ロスが指数を圧迫(WideResがマイナス化しやすい)。
紫苑Sへの適性コメント
- 枠評価:○(4番)…内目でGatePPはプラス。ただし**“前・内”が利きやすい開幕週の構造に対し、本人が後方型でStylePPが強いマイナス**。
- 舞台相性:▲…2000m自体は守備範囲だが、中山2000mの“立ち回り+中間持続”では、道中のロス最小化と4角位置の引き上げが必須。
- 上振れ条件…
- 強い前傾で前が崩れる(差し届く馬場/展開)
- ロングスパートで4角5〜6番手内に取り付ける運び(向正面からの押し上げが噛み合う)
最終プロファイルまとめ
- 総合評価:基礎力は97台、脚質−馬場バイアスのミスマッチで最終95.01。
- 位置づけ:穴の抑え〜評価下げ。
- ただし、前傾×縦長になって内でロスなく進められた場合は、もう一段のリフトアップ余地あり。
ジョスラン
紫苑ステークス想定BTS = 100.94
過去レース別BTS
- 2025/05/24 カーネーションC(1勝・牝) 東京1800 良:BTS 100.47
7→6→5(中団)/前36.2–後33.5のスロー瞬発を鋭く差す。外(7)でWideRes −2.50も、TI 102.94で相殺して水準超え。 - 2025/03/22 フラワーC(G3) 中山1800 良:BTS 101.00
4角8/16の中団差し。WideRes +1.00が効き、持続寄りでも指数を維持。 - 2024/12/21 新馬 中山1800 良:BTS 99.47
2→2→1→1で押し切り。前で運んでも大きく落ちない“バランス型”を示唆。
BTS_recent = 0.5×100.47 + 0.3×101.00 + 0.2×99.47 = 100.43
傾向
- ベースは差し寄り(先0.33/差0.67/追0.00)だが、新馬での先行押し切りもあり位置取り柔軟。
- 瞬発戦に強みを持ちつつ、イーブン寄りの持続でも大崩れしにくいタイプ。
紫苑Sへの適性コメント
- 枠◎(5番):内目の好枠でGatePP +2.0。開幕週の立ち回り有利を素直に享受しやすい。
- 脚質トレンド△〜○:差し寄りゆえStylePPは小幅マイナス。ただし先行対応歴があり、**道中で“1列前”**を取れれば指数の上振れ余地。
- 舞台再現性○:1800で示したバランス型が、中山2000の「坂+コーナー2つ+立ち回り」に転用可能。
リスク・留意点
- 完全スローの前残りだと差し主体の分やや割引。
- 超消耗の前傾では持続力勝負になり、ポジション取り次第で上下。
最終プロファイルまとめ
- 総合評価:基礎100.43に枠の後押しで100.94。
- 位置づけ:相手本線〜連軸候補。
- 上振れ条件:インでロスなく運び、4角5〜6番手以内→ 想定BTS 102前後まで伸びるシナリオ。
ロートホルン
紫苑ステークス想定BTS = 108.87
過去BTS
- 函館1勝(牝) 1800・良(2025/07/13)…4角2/14・BTS≈105.0
- 東京 未勝利 1800・良(2024/11/17)…4角1/17・BTS≈104.4
→ 前受け~好位での持続戦で高指標。先行力×立ち回りで安定。
紫苑S適性
- 枠◎(6番):開幕週の内目先行に合致(GatePP +2.0)。
- 脚質◎:先行寄り(p_front=0.80)でStylePP +3.8。
- 舞台再現性◎:1800〜2000で“中間持続+立ち回り”が強み。
リスク
- 速い外差し馬場や極端な後傾だと、先行利が薄れる。
まとめ
- 本命級。 内目から4角先頭~2番手で運べれば、BTS 109前後まで見込むシナリオ。
ケリフレッドアスク
紫苑ステークス想定BTS(最終)= 106.34
過去BTSハイライト
- 阪神 君子蘭賞(1勝・牝) 1800・良(2025/03/29)…4角4/14・持続戦で上位
- 東京 スイートピーS(L) 1800・良(2025/05/03)…4角3/13・瞬発戦対応
→ 前受け・好位型の再現性が高く、マイル〜中距離で幅広く対応。
紫苑S適性
- 枠○(7番):Gate補正は0だがロス少ない運びなら問題なし。
- 脚質◎:先行100%推定 → StylePP +6.0で大きく押し上げ。
- 舞台○:コーナー2つの中山2000で好位粘りに強み。
リスク
- 平均~スローでインのさらに内が残る馬場だと、馬群さばき次第で上振れ/下振れ。
まとめ
- 有力。 先行確保ならBTS 106台安定、内を立ち回れれば107台も。
サタデーサンライズ
紫苑ステークス想定BTS = 100.22
過去BTSハイライト
- 京都 未勝利 1800・良(2024/12/01)…4角2/11・持続戦で勝利
- 京都 エルフィンS(L) 1600・良(2025/02/10)…4角5/9・BTS≈101.2
→ バランス型(先行⇔差し半々)で、地力は100前後のレンジ。
紫苑S適性
- 枠△(8番):Gate補正0で、内の利は薄め。
- 脚質△:前半で“1列前”を取れないと指数が伸びにくい。
- 舞台▲〜△:中山2000の“立ち回り+中間持続”で一列後ろになると苦しい。
リスク
- 前残り馬場・平均〜スローだと届かずリスク。道中の押し上げが肝。
まとめ
- 相手まで。 流れが締まり4角5〜6番手を確保できれば、BTS 101前後へ。
ダノンフェアレディ
想定BTS(最終)= 100.27
過去レース別BTS
- 小倉1勝牝1800(良):道中2列目からコーナー先押し切り。中間持続型の地力を示す内容。
- 忘れな草賞L 2000(稍):後方待機からの上がり重点で4着。タフさより瞬間脚に寄る。
- エルフィンS L 1600(良):スタート後ヨレ→位置取りに制約があると甘くなる。
紫苑S適性
- 舞台相性:○…中間持続に適性があり、先行でも差しでも形は作れる。
- 枠評価:△(9番)…ゲート補正0。内の取り合い待ちで“外を回し始める”と指数が伸びにくい。
- 脚質構造:○〜△…先行50%の前受け可。ただ“差し25%+追込25%”の待ち脚に流れると開幕週とミスマッチ。
リスク・上振れ条件
- リスク:スローで隊列凝縮→直線で進路確保が遅れるパターン。
- 上振れ:スタート決めて2列目内→4角4〜6番手なら101〜102台まで。
最終所見
- 位置づけ:相手候補。立ち回り精度次第で対抗圏、ポジション次第で凡走も。
マイスターヴェルク
想定BTS(最終)= 100.08
過去レース別BTS(ポイント)
- 函館1勝1800(稍):3-4-2-1の4角先頭で押し切り。前半35.3→後半35.6のイーブン持続に強み。
- フローラS 2000(良):中盤で位置を下げて11番手→長直線でのトップスピード勝負は分が悪い。
- フェアリーS 1600(良):内枠1を利して7-7-7→立ち回り上手の片鱗。
紫苑S適性
- 舞台相性:○…**“前×内×持続”**の組合せは合う。4角で先頭〜4番手を確保した時がベスト。
- 枠評価:△(10番)…隊列次第で外の距離ロスが出やすい。
- 脚質構造:○…**先行60%**の分、開幕週の傾向に噛み合う。
リスク・上振れ条件
- リスク:隊列が落ち着かずペースの緩急が極端になると不器用さが露呈。
- 上振れ:3角までにイン2列目を確保→4角2〜4番手で直線入りなら**+1〜2pt**。
最終所見
- 位置づけ:相手本線の一角〜連下厚め。勝ち切りには序盤の位置取りが必須。
サヴォンリンナ
想定BTS(最終)= 99.19
過去レース別BTS(ポイント)
- 忘れな草賞L 2000(稍):2列目外→押し上げ→直線加速で勝ち。中間持続→瞬発の切替に対応。
- 京都未勝利2000(良):中団〜好位で長く脚を使って勝利。
- オークス2400(良):道中5番手でロス少なく運ぶも最後は甘さ。距離延長より中距離向き。
紫苑S適性
- 舞台相性:○…**先行60%**で開幕週のバイアスに合う。
- 枠評価:△(11番)…ゲート補正0、内の死守ができないと距離ロス。
- 脚質構造:○…勝ち負けはポジションに尽きるタイプ。4角外からのロングスパートも利く。
リスク・上振れ条件
- リスク:内が色濃く残る馬場で外々を回ると指数が伸びにくい。
- 上振れ:イン2列目〜3列目内で温存→4角4〜6番手なら100台まで押し上げ可。
最終所見
- 位置づけ:相手候補(抑え〜連下)。展開とポジ取りがハマるほど浮上。
キューティリップ
想定BTS(最終)= 101.48
過去レース別BTS(ポイント)
- 東京未勝利1600(良):内目から直線で鋭く差す。
- 福島1勝牝1800(良):外枠13番からの追い上げで上がり質◯。
- 新潟1勝牝1800(良):上がり34.0の瞬発対応を見せる一方、序盤の位置は後ろに寄りがち。
紫苑S適性
- 舞台相性:△〜○…基礎指数は高いが、差し寄りで開幕週バイアスと軽いミスマッチ。
- 枠評価:△(12番)…外目から内を取り切れるかがすべて。
- 脚質構造:△…差し56%+追込11%。平均〜前傾で前がタレる展開が理想。
リスク・上振れ条件
- リスク:スローで内先行の楽逃げ/楽差しが決まると苦しい。
- 上振れ:ペースが締まる/縦長隊列→中盤で内に潜り込む運びができれば102台まで。
最終所見
- 位置づけ:単穴〜相手本線。ハマれば上位食いの地力あり。
テリオスララ
想定BTS(最終)= 102.67
過去レース別BTS(ポイント)
- 萩S L 1800(良):逃げ切り。前半37.2→後半33.7の超後傾→瞬発でも主導権◎。
- 阪神JF 1600(良):2列目〜5番手で相手強化でも崩れず。
- 札幌・未勝利1800(良):逃げ→上がり34.9、番手可・単騎可ともに示す。
紫苑S適性
- 舞台相性:◎…先行80%+中間持続の再現性が高い。
- 枠評価:▲(13番)…外枠ロス(Gate−2)は明確な課題。スタート後早めの内確保が必須。
- 脚質構造:◎…主導権を握れれば最も指数が伸びるタイプ。
リスク・上振れ条件
- リスク:内の先行馬が多く、外から被されると動くに動けない展開。
- 上振れ:隊列が縦長になり内へスムーズ→4角2〜3番手で直線なら103台まで。
最終所見
- 位置づけ:有力(対抗〜本線)。外枠克服がテーマだが、展開主導できるなら総合上位。
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