レースの骨格
シルクロードSは年別でメンバーレベルや、脚質分布に大きく差があります。レースそのものは京都芝1200mらしく 「位置取り」×「スピード持続」 が基本。ただし年によって勝ち筋がブレる最大要因はシンプルで、
- 逃げ馬が“どんなラップ構造を作るか”
- 逃げが単騎か/競り合うか(=先行圧)
- 当日の外伸び・内伸び(トラックバイアス)
この3つで、勝ち筋が 前(好位)↔ 差し(外差し) に振れます。
年別 過去レースプロファイル
「過去ラップ比較/年別プロファイル/キー馬」を 年ごとに一体化して整理します京都開催2017/2018/2019/2020/2024
2024年:勝ち馬ルガル
1) ラップ構造
- ラップ:12.1 – 10.4 – 10.9 – 11.2 – 11.3 – 11.8
- 前半3F:33.4 / 上がり3F:34.3
- 前後半差:+0.9(前傾寄り)
2) 隊列・決着位置(勝ち筋)
- 逃げ:テイエムスパーダ(1-1)→失速(14着)
- 勝ち馬:ルガル(2-2)→ 番手受け押し切り
- 差し:アグリ(9-9 上がり33.7)も届く
3) 2024年レースプロファイル
- 「逃げが前傾を作る」→「番手が受けて押し切る」
- 差しは届くが、勝ち切りは 好位の質
4) 2024年のキー馬
- テイエムスパーダ:前傾スイッチ(逃げで構造を作る)
- ルガル:2024型の最適解(番手持続で勝ち切り)
- アグリ:差しラインが生きる裏付け(中団差し2着)
2020年:勝ち馬アウィルアウェイ
1) ラップ構造
- ラップ:12.2 – 10.8 – 10.9 – 11.1 – 11.5 – 12.5
- 前半3F:33.9 / 上がり3F:35.1
- 前後半差:+1.2(消耗)
- ラスト1F:12.5(明確に失速)
2) 隊列・決着位置(勝ち筋)
- 逃げ:モズスーパーフレア(1-1)→粘るが勝ち切れず(4着)
- 1着:アウィルアウェイ(13-12)
- 2着:エイティーンガール(16-16)
- 3着:ナランフレグ(18-18)
→ 後方でも届く=外差し・追込が主戦場
3) 2020年レースプロファイル
- 「消耗(ラスト失速)×外差し」
- 位置<末脚 になりやすい
4) 2020年のキー馬
- モズスーパーフレア:消耗構造の起点(緩みない逃げ)
- アウィルアウェイ:外差し勝ち切りの象徴
- エイティーンガール/ナランフレグ:追込まで届く証明
2019年:勝ち馬ダノンスマッシュ
1) ラップ構造
- ラップ:11.9 – 10.3 – 11.1 – 11.4 – 11.7 – 11.9
- 前半3F:33.3 / 上がり3F:35.0
- 前後半差:+1.7(強前傾・消耗最大級)
2) 隊列・決着位置(勝ち筋)
- 逃げ:セイウンコウセイ(1-1)→崩壊(15着)
- 1着:ダノンスマッシュ(5-5)→ 中団前で脚を残す差し
- 2着:エスティタート(14-9 上がり33.9)
- 3着:ティーハーフ(16-15 上がり33.7)
→ 逃げが壊れて差し台頭。ただし勝ち切りは「中団前」。
3) 2019年レースプロファイル
- 「強前傾で逃げ崩壊」→差し有利
- ただし最適解は “追込一気”ではなく、中団で脚を残す差し
4) 2019年のキー馬
- セイウンコウセイ:崩壊で年型を決定づけた逃げ
- ダノンスマッシュ:2019の“勝ち筋位置”を体現(5-5)
- エスティタート/ティーハーフ:差し台頭の裏付け
2018年:勝ち馬ファインニードル
1) ラップ構造
- ラップ:12.2 – 10.9 – 10.9 – 11.1 – 11.5 – 11.7
- 前半3F:34.0 / 上がり3F:34.3
- 前後半差:+0.3(止まり切らない)
2) 隊列・決着位置(勝ち筋)
- 逃げ:セイウンコウセイ(1-1)→2着に粘る
- 1着:ファインニードル(3-2)→ 好位抜け出し
- 3着:フミノムーン(15-13 上がり33.4)→届くが勝ち切れず
3) 2018年レースプロファイル
- 単騎逃げが成立すると前が残り、好位が勝ち切る
- 差しは届くが、勝ち切りゾーンは前
4) 2018年のキー馬
- セイウンコウセイ:単騎逃げ粘りで前有利を証明
- ファインニードル:2018型の最適解(好位抜け)
- フミノムーン:差しの限界線(3着止まり)
2017年:勝ち馬ダンスディレクター
1) ラップ構造
- ラップ:11.9 – 10.9 – 11.1 – 11.3 – 11.1 – 11.5
- 前半3F:33.9 / 上がり3F:33.9
- 前後半差:0.0(均衡)
2) 隊列・決着位置(勝ち筋)
- 逃げ:ソルヴェイグ(1-1)→6着(上がり34.4)
- 番手:ネロ(2-2)→11着(上がり34.7)
- 1着:ダンスディレクター(10-9 上がり33.1)
- 2着:セイウンコウセイ(3-3 上がり33.6)
→ ラップは均衡なのに、逃げ番手が止まる= 先行の“質”負け。
3) 2017年レースプロファイル
- 均衡でも逃げ番手が止まり得る
- 勝ち筋は 好位〜中団の質(差し切りも起きる)
4) 2017年のキー馬
- ソルヴェイグ/ネロ:逃げ番手の失速で「質勝負」へ転換
- ダンスディレクター:均衡で差し切り=2017型の象徴
- セイウンコウセイ:好位の質が高ければ残る裏付け
2026予想に使う「実務チェックリスト」
STEP1:逃げ候補の“実数”と“序列”を確定する
- 馬柱から **逃げ経験(1角1位/4角1位)**の頻度を確認
- 「行きたい馬」を **強/状況/成り行き**に分類
- 強が2頭以上なら “競り合い濃厚” と仮置き
→ ここで年型の候補が大きく割れる(2018/2024 ↔ 2019/2020)
STEP2:逃げ馬の“質”(ラップ耐性)を判定する
- 逃げたレースで 自身の上がり3Fが35.5以上に落ちやすいか
- 逃げ・番手で運んだ時に 最後の1Fで急失速するレースが多いか
- 同距離で 前半が速い流れ(33秒台)でも粘った実績があるか
- 質が高い逃げ=2018/2024側へ
- 質が低い逃げ=2019/2020側へ(逃げが壊れて差し)
STEP3:先行圧(番手〜好位の圧)
- 逃げ候補の後ろに 「番手で競りかけられる馬」の頭数と質を確認する
- 先行圧 低:番手型が少ない(単騎逃げの温存が起きる)
- 先行圧 中:番手が揃う(2024型になりやすい)
- 先行圧 高:前が多すぎる(2019/2020型へ)
STEP4:当日のバイアスを“1200mの結果”で即判定する
- 同日芝1200のレースで
- 4角位置別(前〜中団〜後方)
- 伸びたコース取り(内/外)
- 「外差し連発+タイムが遅い」なら2020型を強く疑う
- 「前残り連発+タイムが速い」なら2018/2024型を強く疑う
STEP5:年型を決めて“勝ち筋位置ゾーン”で馬を削る
- 2018型:残すのは 1〜4番手想定
- 2024型:残すのは 2〜7番手想定
- 2017型:残すのは 3〜10番手想定(逃げ番手は質が必要)
- 2020型:残すのは 10番手以降でも可(外差し)
- 2019型:残すのは 5番手前後〜差し(逃げ番手危険)
STEP6:最後に“上がり性能”で優先順位をつける
- 想定ゾーン内の馬だけで
- 上がり33秒台が出せるか
- 34.0〜34.5で安定するか
- 2020型なら「後方でも33秒台」を強く評価
- 2018/2024型なら「好位で34.0前後を維持」を強く評価
最終まとめ:シルクロードS レースプロファイル
1) レースの本質
- 京都1200は 位置取りが重要。ただしシルクロードSは年によって差しも台頭する。
2) 年型を決めるスイッチ
- 逃げの形(単騎か競り合いか)
- 逃げの質(最後まで踏ん張れるか)
- 当日のバイアス(外差しが刺さるか)
3) 年型と勝ち筋
- 2018型:単騎逃げ成立→前が残る→好位が勝つ
- 2024型:逃げが前傾を作る→強い番手が受けて押し切る
- 2017型:均衡でも逃げ番手が止まる→好位〜中団の質勝負
- 2020型:消耗+外差し→後方でも届く
- 2019型:強前傾で逃げ崩壊→差し有利だが勝ち切りは中団前
4) 予想の作業手順
- 逃げ候補の数と序列→逃げの質→先行圧→当日バイアス→年型確定→勝ち筋位置ゾーンで削る→上がり性能で並べ替え


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