【G1回顧】2025年日本ダービー構造解析

回顧と検証

【馬場コンデションとレースハロンラップ】

金曜日・土曜日とまとまった降雨があり土曜日開催中は重発表まで悪化したが、日曜日は気温も上昇しレース前には良馬場発表に至った。

レースタイム 2:23.7
勝ち馬 クロワデュノール
レースラップ
12.6 – 11.4 – 11.7 – 12.1 – 12.2 – 12.1 – 12.1 – 12.5 – 12.2 – 11.8 – 11.3 – 11.7

上がり3F=34.8秒(水準以上)
→ 全体として「持続戦+末脚勝負」

テン3F=35.7秒(ミドル)

中間6F=73.2秒(ほぼ緩みなし)

途中から先頭に立ったホウオウアートマンを先行勢はいつ捕まえてどう突き放すか、差し追い込み勢は道中どれだけ脚を溜めれるかが問われた。

【通過順と展開考察】

1・2コーナー大外サトノシャイニングが大外の不利を帳消しにするために前に出した後、控える。コーナーで14ホウオウアートマンがハナ。13クロワデュノール・2ショウヘイ・18サトノシャイニング・16ファイアンクランツらが番手〜好位。

中団:17マスカレードボール、8エムズ、6ファンダム、9ジョバンニ、1リラエンブレムなど

後方:3エリキング、4ドラゴンブースト、10トッピボーン、15ファウストラーゼンら

展開構造

  • ホウオウアートマンが単騎逃げの形になり、離れた番手以降は実質スロー
  • スローとはいえホウオウを捉えるために押し上げる必要があり中盤からは回収にための脚が必要。
  • 結果として先行し中盤から長く脚が使える馬と、中団で折り合い最後に末脚を爆発させた馬の戦いになった。

【2020年〜2024年との比較】

テン3F中盤6F上がり3Fレース構造
202535.773.234.8持続戦+末脚勝負(構造安定)
202436.376.233.8スロー→超瞬発戦(瞬発力勝負)
202335.375.135.3ハイスタート→中弛み→再加速型
202235.171.635.2超持続戦(緩みなし)
202135.074.433.9ハイ→中弛み→末脚勝負
202036.873.034.8超スロー→中間持続+末脚勝負

構造的には2020年のコントレイルに近い。コントレイルもダービー後、菊花賞も勝ち3冠馬になったがクロワデュノールも菊花賞に出れば勝つ可能性が非常に高い。また2着のマスカレードボールはこのレースラップを道中溜めて3ハロン33.7で走っており、この馬も非常に能力が高い。

【結論】

2025年のダービーは、極端なレース運びになっておらず、馬場コンディションを考慮した上の2:23.7の勝ちタイムは非常に優秀。ゴール前はサトノシャイニングの粘り次第だったが、そのまま突き抜けて後続のマスカレードボールを抑えて勝利したクロワデュノールは非常に評価できる。通常であれば勝利していたのはマスカレードボールであり、実質スローのなかで勝ち馬に迫った脚は本物。マスカレードボールも次走は期待できる。3着のショウヘイは着順ほど評価できず、うまく立ち回っての3着で次走人気するようであれば軽視。逆にエリキングは直線の長いコースに出てくるのであれば必ず評価したい一頭に。サトノシャイニングは5着入線をするならというレース運びだった、その点では100点満点のレースとなったが、馬券的には今後買うタイミングが難しい一頭となる。

最後に北村友一騎手・・・・おめでとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
中の人は泣きました。(みんな泣いたよね?)

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