菊花賞2026(GI)レース回顧・検証|大逃げと全18頭の評価

GHR競馬理論検証京都11RGI芝3000m・3歳・18頭・良

菊花賞2026(GI)GHR検証|大逃げと捕まえに行く側の難しさ

2026年10月25日 京都11R・芝3000m・18頭・良|レース後検証|10月22日最終見解の答え合わせ

⑨ゴーイントゥスカイが菊花賞を勝った。2着はハナ差で⑥バステール、3着に⑩ダノンヒストリー。勝ち時計の3分4秒5は、過去4回(3分3秒1〜3分5秒5)とほとんど変わらない。

レースを作ったのは、⑬キンググローリーの大逃げだった。1000m通過は58.4秒で、過去4回より2.0〜3.8秒速い。後続はそれを追わず、⑬は1角から4角まで先頭を走った。残り600mの時点でも、2番手の⑮シートゥサミットまで約2.5秒。後続の17頭は、その後ろの1.0秒の中に固まっていた。3角まで大逃げを許した後続には、いつ、誰が捕まえに行くのかという、ペース配分の難しい問題が残された。

早めに捕まえに動いた⑧ロブチェンは14着。⑬の近くで追い続けた⑪アスクエジンバラは17着。勝ったのは中団で脚を溜めた⑨で、2着は後方から動かずに直線を迎えた⑥だった。GHRの好走馬3頭(⑧②⑪)は全頭が着外。見解は「距離に不安を抱える18頭に、前傾を作る馬はいない」と読んだ。後続については、その読みは当たっていた。誰も追わなかったからこそ、⑬は一人旅になった。

答え合わせの早見表
項目見解(10月22日)結果判定
ペース帯(GHRの本線)後傾(想定 前後半差−0.60秒)記録上は+2.8秒の前傾消耗戦ただし逃げた⑬1頭のラップ外れ
ペース帯(4角合流論)想定−0.13秒帯の確率は前傾31%・中立31%で並ぶ前傾の帯点の想定からは+2.9秒半分
先行争い距離不安の18頭に、前傾を作る馬はいない⑬が1角から大逃げ1000m通過58.4秒外れ
1角先頭(ハナ)⑤21%・⑬17%・⑱17%⑬(17%で2番目の候補)候補内
4角先頭⑬(19.6%で最有力)⑬的中
4角先頭の着順このコースの4角先頭は勝てない(3着の残り目まで)15着的中
決着型遠い余力(4角合流論68%・GHRの本線)遠い余力(勝ち馬⑨の4角7番手)的中
遠い余力の中身4角4〜5番手からの差し。後方一気は届かない勝ち馬は4角7番手、2着⑥は12番手、4着⑫は16番手外れ
実現したセル◎本線=後傾×遠い余力前傾×遠い余力見解では△押さえ(⑫③を名指し)外れ
好走馬 3頭⑧②⑪14着・8着・17着全頭着外
中間帯 3頭⑩⑥③3着・2着・9着2頭が3着内
凡走馬 12頭⑨⑫⑮⑬ほか⑨1着、⑫4着、⑮5着⑨を見落とし

前後半差=後3F−前3F(+ほど前傾)。決着型は勝ち馬の4角位置で決まる(先頭=先頭不減速、2〜3番手=背後の余力、4番手以降=遠い余力)。4角の番手は2周目の4角。

01観戦記:3角まで、誰も追わなかった

スタンド前の発走から1角へ。飛び出したのは7枠13番の⑬キンググローリーだった。見解では4角先頭の最有力(19.6%)に置き、逃げ候補の一頭に数えていた馬だ。ただ、1角を回ったときの絵は、想像していたものと違った。⑬のすぐ後ろには誰もいない。2番手は、普段は後方から捲る⑮シートゥサミット。その後ろに⑱、⑪、⑦。コーナー通過順の記録には、1角の時点ですでに、⑬と⑮の間に大きな差を示す「=」が付いている。

1000m通過は58.4秒。過去4回の菊花賞は60.4〜62.2秒で、2秒以上速い。例年なら1〜2角で12秒台後半から13秒台まで緩む区間も、⑬は11.8、12.3、12.6で通過していった。3000mを初めて走る3歳馬が、最初の1000mを1分を切って飛ばした。

後続は、それを追わなかった。距離に不安を抱える18頭で、3000mの前半から逃げ馬を捕まえに行く理由のある馬はいない。見解に書いた「誰も中盤で脚を使わない」は、後続については当たっていた。ただし、その読みが⑬を一人旅にさせた。

2周目の向正面に入ると、⑬のラップは12.7、12.9、13.0と落ちていく。差は縮まり始めていたが、まだ大きい。ここで後続に、捕まえに行くのは誰か、という問題が生まれた。動いたのは⑧ロブチェンと③アウダーシアだ。⑧は2角12番手から3角8番手、③は14番手から8番手。見解が「動くなら3角の手前」と書いた、その通りの動きだった。⑩ダノンヒストリーも7番手から4番手へ上がっていく。

坂の下りから4角。残り600mの地点で、⑬と2番手の⑮の差はまだ約2.5秒あった。後続の17頭は、その後ろの1.0秒の中にひと塊になっている。⑬はここで13.0、13.2と大きく失速したが、4角の通過順にもまだ「13=15」の大差が残っていた。

直線。⑬は上がり39.8秒で止まり、15着まで沈んだ。⑬に近い位置で追い続けた⑱は39.0秒、⑪は39.4秒と、⑬と同じように止まった。早めに動いた⑧は36.7秒で14着、③は36.1秒で9着。伸びてきたのは、脚を溜めていた馬たちだった。上がり最速の⑥は34.9秒、2位の⑫は35.0秒、3位の⑯は35.1秒で、3頭とも4角は12番手より後ろにいた。

勝った⑨は、その中間にいた。1角はいつもより4頭前の9番手。向正面でも大きくは動かず、坂の下りで4角7番手の塊に付け、上がり35.4秒で⑥をハナ差抑えた。捕まえに行く役は前の馬たちに任せて、自分は最後の600mだけを使った。早めに動いた組からただ一頭残ったのは、長距離を主戦場にする⑩の3着だった。

見解が勝ち方として描いた「向正面からの早めの進出」は、今年に限っては、⑬を捕まえるための消耗になった。3000mの真ん中で、いちばん慌てなかった馬が勝った。

02大逃げを数字で読む

2026年(良)⑬の大逃げ2020年(良)2023年(良)2024年(良)2025年(稍重)
⑬の大逃げ(1000m通過58.4秒)1〜2角2周目の向正面〜坂最後の600m11.011.512.012.513.013.5400800120016002000240028003000通過距離(m)200mごとのラップ(秒)・上ほど速い2020年 0〜200m:12.8秒2020年 200〜400m:11.9秒2020年 400〜600m:12.1秒2020年 600〜800m:13.3秒2020年 800〜1000m:12.1秒2020年 1000〜1200m:11.9秒2020年 1200〜1400m:13.1秒2020年 1400〜1600m:12.4秒2020年 1600〜1800m:12.5秒2020年 1800〜2000m:12.7秒2020年 2000〜2200m:12.9秒2020年 2200〜2400m:12.2秒2020年 2400〜2600m:11.8秒2020年 2600〜2800m:11.6秒2020年 2800〜3000m:12.2秒2023年 0〜200m:12.7秒2023年 200〜400m:11.7秒2023年 400〜600m:11.1秒2023年 600〜800m:12.3秒2023年 800〜1000m:12.6秒2023年 1000〜1200m:12.9秒2023年 1200〜1400m:13.1秒2023年 1400〜1600m:13.0秒2023年 1600〜1800m:12.8秒2023年 1800〜2000m:12.3秒2023年 2000〜2200m:12.1秒2023年 2200〜2400m:11.6秒2023年 2400〜2600m:11.7秒2023年 2600〜2800m:11.4秒2023年 2800〜3000m:11.8秒2024年 0〜200m:12.6秒2024年 200〜400m:12.0秒2024年 400〜600m:12.4秒2024年 600〜800m:13.0秒2024年 800〜1000m:12.0秒2024年 1000〜1200m:11.7秒2024年 1200〜1400m:12.4秒2024年 1400〜1600m:12.7秒2024年 1600〜1800m:12.3秒2024年 1800〜2000m:12.6秒2024年 2000〜2200m:12.6秒2024年 2200〜2400m:11.9秒2024年 2400〜2600m:12.0秒2024年 2600〜2800m:11.8秒2024年 2800〜3000m:12.1秒2025年 0〜200m:13.1秒2025年 200〜400m:11.6秒2025年 400〜600m:11.7秒2025年 600〜800m:12.8秒2025年 800〜1000m:11.6秒2025年 1000〜1200m:12.7秒2025年 1200〜1400m:13.2秒2025年 1400〜1600m:12.9秒2025年 1600〜1800m:12.8秒2025年 1800〜2000m:12.2秒2025年 2000〜2200m:12.0秒2025年 2200〜2400m:12.1秒2025年 2400〜2600m:11.9秒2025年 2600〜2800m:11.5秒2025年 2800〜3000m:11.9秒2026年 0〜200m:13.1秒2026年 200〜400m:11.2秒2026年 400〜600m:11.1秒2026年 600〜800m:11.6秒2026年 800〜1000m:11.4秒2026年 1000〜1200m:11.8秒2026年 1200〜1400m:12.3秒2026年 1400〜1600m:12.6秒2026年 1600〜1800m:12.7秒2026年 1800〜2000m:12.9秒2026年 2000〜2200m:13.0秒2026年 2200〜2400m:12.6秒2026年 2400〜2600m:13.0秒2026年 2600〜2800m:13.2秒2026年 2800〜3000m:12.0秒13.0・13.2
菊花賞(京都芝3000m)の200mごとのラップ。太線が2026年で、これは先頭を走った⑬のラップ。前半は過去4回のどの年よりも速く、最後の600mは逆にどの年よりも遅い。
年前半1000m中盤1000m後半1000m前後半差ペース型勝ち馬(4角)勝ち時計勝ち馬の上がり勝ち馬のR時計
202062.262.660.7−1.2標準後傾瞬発戦コントレイル(4番手)3:05.535.2122
202360.464.158.6−0.6標準後傾瞬発戦ドゥレッツァ(2番手)3:03.134.6127
202462.061.760.4−1.1標準後傾瞬発戦アーバンシック(3番手)3:04.135.6135
202560.863.859.4−1.1標準後傾瞬発戦エネルジコ(4番手)3:04.035.0126
202658.462.363.8+2.8前傾消耗戦ゴーイントゥスカイ(7番手)3:04.535.4111

前半・中盤・後半はそれぞれ0〜1000m、1000〜2000m、2000〜3000m。2025年は稍重、ほかは良。

記録のラップは、⑬1頭のもの

レースのラップは、各地点を先頭が通過した時刻で測る。今年は⑬が4角まで先頭だったので、前後半差+2.8秒も、後半1000mの63.8秒も、ほぼ⑬1頭の数字だ。後続がどんなペースで走ったかは、記録に残っていない。

手がかりは二つある。一つは勝ち時計と勝ち馬の上がりで、3分4秒5と35.4秒は、どちらも過去4回の範囲に収まっている。後続から見たレースは、例年から大きく外れてはいなかった。もう一つは、残り600mでの位置だ。各馬の走破時計から上がり3Fを引くと、残り600mの地点を通過した時刻が分かる。

1〜3着(金の縁)丸の中は馬番、色は枠
0秒2.5秒3秒3.5秒(省略)残り600m地点で、先頭の⑬から何秒後ろにいたか(上がり3Fからの逆算・目安)後続17頭が1.0秒の中に2番手の⑮まで約2.5秒1313番(15着):⑬から 0.0秒1515番(5着):⑬から 2.5秒1010番(3着):⑬から 2.7秒77番(12着):⑬から 2.7秒1818番(16着):⑬から 2.7秒99番(1着):⑬から 2.8秒33番(9着):⑬から 2.8秒88番(14着):⑬から 2.8秒1111番(17着):⑬から 2.8秒1414番(7着):⑬から 2.9秒22番(8着):⑬から 2.9秒55番(10着):⑬から 3.1秒1717番(11着):⑬から 3.2秒44番(18着):⑬から 3.2秒66番(2着):⑬から 3.3秒1212番(4着):⑬から 3.4秒1616番(6着):⑬から 3.5秒11番(13着):⑬から 3.5秒
残り600m地点(2400m)での、先頭の⑬との差。上がり3Fは0.1秒単位なので、差も目安。

⑬の後ろ約2.5秒に⑮がいて、そこから1.0秒の中に残り16頭が入っている。勝った⑨も、14着の⑧も、17着の⑪も、⑬から見れば2.8秒後ろの同じ場所にいた。差がついたのは、ここまでにどれだけ脚を使っていたかだ。この時点で⑬との差は、1〜3着の3頭と4角で前にいた馬たちとで、ほとんど変わらない。最後の600mを、⑨は35.4秒、⑥は34.9秒で走り、⑪は39.4秒かかった。

034角合流論の答え合わせ

4角合流論の出力は三つあった。ペース帯、4角位置マトリクス、そして余力と勝率。順に突き合わせる。

ペース:帯は当たり、点は外れた。GHRの補正は裏目

4角合流論の想定は前後半差−0.13秒(幅±1.24秒)で、帯の確率は前傾31%・中立31%・後傾25%・深いスロー13%だった。記録上の+2.8秒は前傾の帯に入り、最も厚い二つの帯の一方には当たった。点の想定からは+2.9秒外れている。

GHRは、この前傾31%を「京都芝3000mで前傾は一度もなく、距離不安の18頭に前半を飛ばす理由のある馬はいない」として、後傾を本線に置き直した。後続についての読みは間違っていなかったが、⑬が飛ばす筋を落とした。数字のほうが、今年は正しかった。

4角位置マトリクス:4角先頭は当たり、⑮を大きく外した

見解と同じマトリクスに、実際の4角の番手を重ねた。各マスの数字は、その番手で4角を回る確率(%)。オレンジの枠が実際の4角で、併走した馬は並んだ番手の幅に枠を付けた。

実際の4角の番手(併走は幅) 濃いほど確率が高い / 行は想定4角順、右端は着順
想定4角順馬R123456789101112131415161718想定→実際余力勝率3着内率着順
13キンググローリー1227位201411987654432221115.1→1−4.1+0.29止まらない3.8%13.9%15着
5ジャスティンシカゴ11411位141211987765443322116.0→12〜13+6.5+0.11並4.8%16.8%10着
18ナリタエスペランサ10018位111099887665543322116.6→5〜6−1.1+0.23並1.7%7.4%16着
8ロブチェン1291位101099877665543322116.7→5〜6−1.2+0.49止まらない25.6%52.3%14着
2コンジェスタス1234位10998887665544332217.0→7〜11+2.0+0.31止まらない6.0%20.1%8着
11アスクエジンバラ1236位9999877665544332217.0→7〜11+2.0+0.31止まらない8.3%25.2%17着
10ダノンヒストリー11510位8898877766554432217.4→3〜4−3.9+0.45止まらない10.8%30.5%3着
14マジョレルブルー11113位5567777776665554328.7→7〜11+0.3+0.37止まらない3.7%13.9%7着
7ラージアンサンブル11312位3555666777666655439.4→3〜4−5.9+0.18並1.3%5.7%12着
1エムズビギン1209位34455666777777665410.0→18+8.0+0.18並4.8%17.0%13着
3アウダーシア1218位23455566677777766510.2→7〜11−1.2+0.56止まらない10.3%29.4%9着
16ショウナンハヤナミ10617位23344556677777777610.8→14〜15+3.7+0.12並0.3%1.7%6着
6バステール1243位12334455667778888711.5→12〜13+1.0+0.45止まらない6.0%19.9%2着
4ショウナンガルフ11015位11223345566778910111112.4→17+4.6+0.01並0.4%2.0%18着
9ゴーイントゥスカイ1235位11223344556788910111212.6→7〜11−3.6+0.54止まらない6.6%21.1%1着
17チャリングクロス10716位11222334456678910121312.9→14〜15+1.6+0.24並0.6%3.2%11着
12サノノグレーター1252位11222344456778911121312.9→16+3.1+0.34止まらない2.1%8.8%4着
15シートゥサミット11014位11122334456781011131813.6→2−11.6+0.38止まらない2.8%11.1%5着

4角位置の確率・平均番手・余力・勝率・3着内率は、4角合流論の出走前の想定値。馬Rはレース日時点。

4角先頭は⑬で、最上段のいちばん濃いマス(20%)に入った。想定4角順の1〜4番目(⑬⑤⑱⑧)のうち3頭は、実際にも4角6番手以内にいる。外れたのは⑤で、逃げ候補だったが3角で12番手まで下がった。

いちばん大きく外したのは⑮シートゥサミットだ。想定は最後方に近い13.6番手で、2番手のマスは1%しかなかった。実際は1角から4角まで2番手で、⑬を追う後続の先頭を走った。逆に①エムズビギンは想定10.0番手から最後方の18番手、⑦ラージアンサンブルは9.4番手から3〜4番手と、両方向に大きく振れた。想定との差が3番手以内に収まったのは18頭中8頭で、ずれの平均は3.6番手。秋華賞(2.6番手)より大きい。

もう一つ、マトリクスは番手を読むが、差は持たない。今年の4角は、⑬だけが大差の先頭で、2番手以下の17頭がひと塊という並びだった。番手の上で⑮が2番手、⑨が7番手でも、⑬から見ればどちらも約2.5〜3秒後ろの同じ塊にいる。4角6番手以内の6頭(⑬⑮⑩⑦⑱⑧)から3着以内に来たのは⑩だけで、4角の並びと着順の相関(τ)は+0.01。過去5回で最も低く、4角の並びはほとんど着順に結びつかなかった。

実際の4角は、併走している馬を並んだ番手の平均で数えた(⑦⑩は3.5、⑧⑱は5.5、②③⑨⑪⑭は9、⑤⑥は12.5、⑯⑰は14.5)。

余力と勝率:余力の上位5頭に、1〜3着が全部いた

余力の上位5頭は③+0.56、⑨+0.54、⑧+0.49、⑥+0.45、⑩+0.45。ここに1〜3着の⑨⑥⑩が全部入っている。4角合流論の3着内率も、⑨21.1%・⑥19.9%と、後方の瞬発型に高めの数字を付けていた。

見解は、この数字を京都芝3000mの実測で読み直した。過去4回、4角9番手以降から3着以内に来たのは30頭中1頭。だから「余力が高くても、4角9番手以降が7割を超える⑥⑨⑫⑮は好走側に置かない」とした。今年はその4頭が1着・2着・4着・5着に入った。数字を割り引いた判断が、そのまま裏目に出た。

勝率1位の⑧(25.6%)は14着。3着内率の上位3頭(⑧52%・⑩31%・③29%)で3着以内に来たのは⑩だけだった。勝った⑨は勝率6.6%で、18頭中5番目だった。

04ペース4型×決着3型:どこに落ちたか

実現したのは前傾×遠い余力。見解では△押さえで、「前が止まれば、持久を併せ持つ⑫サノノグレーターや後方の③アウダーシアまで届く」と書いたマスだ。⑫は14番人気で4着に届いた。前傾は⑬1頭のラップだが、決着の形も、⑬を追った前の組ほど止まり、溜めた組が伸びるという、前傾×遠い余力そのものだった。

今年実現したセル
ペース \ 決着先頭不減速勝ち馬が4角先頭・11.3%背後の余力勝ち馬が4角2〜3番手・20.0%遠い余力勝ち馬が4角4番手以降・68.7%
前傾31%前後半差 +0.5秒超/前傾消耗戦過去の実現:京都の菊花賞では2017年(不良)だけ今年:+2.8秒(⑬の大逃げ)×ほぼ無い

共倒れの先頭は止まる。⑬⑱の逃げ切りは成立しにくい。

⑬は4角先頭から15着、⑱は16着
・薄い

先行勢の直後は一緒に削られる。

4角2〜3番手の⑮⑩⑦は5着・3着・12着
△押さえ2026年に実現

前が止まれば、持久を併せ持つ⑫サノノグレーターや後方の③アウダーシアまで届く。

⑨1着(4角7番手)、⑥2着(12番手)、⑩3着。⑫は4角16番手から4着、③は9着
中立31%−0.5〜+0.5秒/速めペース持続型過去の実現:京都の菊花賞では無し今年は起きず・薄い

息を入れた⑬キンググローリーが残る形。

△押さえ

⑧ロブチェン、前から運ぶ⑪アスクエジンバラ。

○対抗

勝負圏から⑧②⑪。流れが締まったぶん後ろも動きやすく、③⑥が4角までに取り付けば2〜3着。

後傾25%−1.5〜−0.5秒/標準後傾瞬発戦過去の実現:2020・2023〜2025年今年は起きず×ほぼ無い

4角先頭は10回とも勝てていない。⑬⑩⑮が先頭なら3着まで。

○対抗2023・2024年に実現

⑧が4角2〜3番手から押し切る形。⑪、②、4角2〜3番手に溜めた⑩。

◎本線2020・2025年に実現

⑧が坂の下りで4角4〜5番手へ。②と⑪が同じ勝負圏から並ぶ。後方の⑥③は、向正面で取り付いた場合だけ2〜3着。

⑧は4角5番手まで上がって14着、②8着、⑪17着
深いスロー13%−1.5秒以下/深いスロー瞬発戦過去の実現:2018年今年は起きず・薄い

単騎で溜めた⑤⑬。

△押さえ

前で溜めた⑩、⑧、⑪。

・薄い

後方の瞬発型(③⑨⑥)は、前が止まらないぶん届きにくい。

印は見解(10月22日)のまま。行の確率は4角合流論のペース帯、列の確率は決着の型。紺の枠が今年実現したセル。

四つのストーリーの答え合わせ

ストーリー見解で描いた流れ実際判定
◎本線後傾×遠い余力⑤⑬⑱が前に行き、1周目のスタンド前で隊列が決まる。1〜2角で緩み、坂の下りで⑧が4角4〜5番手まで上がって抜け出す。②⑪が並ぶ⑬が1角から大逃げし、1〜2角も11.8・12.3・12.6で緩まず。⑧は4角5番手まで上がったが14着、②8着、⑪17着外れ
○対抗後傾×背後の余力前の隊列のまま2周目に入り、⑧が4角2〜3番手から押し切る。⑩がルメール騎手で4角2〜3番手に溜められれば浮上⑩は4角3番手から3着に残った。⑧は4角5番手から14着⑩だけ的中
○対抗中立×遠い余力席取りが1周目のスタンド前まで続き、中盤も緩まない。先行勢は坂の下りで止まり、勝負圏から⑧②⑪。③⑫が取り付けば2〜3着中盤は緩まず、前の組は止まった。ただし締めたのは⑬1頭で、勝負圏の⑧②⑪も止まり、後ろで溜めた⑨⑥⑫が上位に来た展開は近い・決着は外れ
△押さえ深いスロー×背後の余力先行争いが起きず、2周目の頂上から瞬発力勝負起きず外れ

見解の分岐は「先行争いが起きるか」に置いていた。実際に起きたのは、先行争いではなかった。1頭だけが飛ばし、後続はそれを追わない。逃げ馬のペースと後続のペースが、別々に流れる二層のレースだった。4型×3型のマスは、一つのレースに一つのペースがあることを前提にしている。大逃げの回は、その前提が崩れる。GHRに足りなかったのは、この分岐を最初から持っておくことだ。

05この一戦が残したもの

  • 大逃げは二層のレース。記録のラップ(前後半差+2.8秒)は⑬1頭のもので、後続の流れは記録に残らない。後続の中身は、勝ち時計(3分4秒5)と勝ち馬の上がり(35.4秒)が過去4回の範囲に収まっていることから読むしかない。コーナー通過順の「=」(大差)を大逃げの印として拾い、ペースの読みと切り分けたい。
  • 「誰も動かない」と「大逃げ」は表裏。距離不安の組で誰も追わないなら、前に行った1頭は一人旅になる。4角先頭の最有力だった⑬(19.6%)について、先頭のまま大差を開く筋を分岐として持っておくべきだった。
  • 大逃げの回は、早めの進出が消耗になる。見解は「動くなら3角の手前」と書いた。今年、向正面で大きく位置を上げた⑧(2角12番手→4角5番手)と③(14番手→7番手)は14着と9着。上がり上位3頭(⑥⑫⑯)は、いずれも4角12番手以降で脚を溜めていた。例年の型は捨てず、大逃げの回の別の型として記録する。
  • GHRの数字も、大逃げの影響を受ける。R時計は18頭中17頭が事前の馬Rを下回った(⑨は111で、馬R123)。今回は先頭の⑬と後続で異なる流れだったため、後続の評価は記録上のペースだけでは読み切れない。余力の実現や、PFラベル(レース後)の条件に付く前傾の芝長距離(t24h)も、同じ留保の下で読む。どれも速報値として扱い、絶対値だけで能力の低下と判断しない。
  • 500kg以上の6頭は、最先着が⑮の5着だった。3着以内はゼロ(勝った⑨は498kg)。1年ぶんの事実として記録し、物差しは動かさない。

06好走馬の評価と次走のポイント

3着以内を好走、4着以下を凡走として、見解での判定(好走馬・中間帯・凡走馬)と並べる。各馬のPFラベルとR時計・馬Rの速報値を添えた。

PFラベルの読み方 【到達クラス】ポジション-脚-条件。ポジションは L逃げ・P先行・M中団・B後方(小文字は従、大文字2字は走り分け)。脚は S瞬発・E持久・D消耗。条件は t芝/dダート+距離帯(12短距離・16マイル・20中距離・24長距離)+ペース(ds深いスロー・s後傾・n中立・h前傾)、「~」は条件が多岐。到達クラスの◎は制圧・○は勝ちあり・△は好走止まり、↑は一つ上の格で好走、↓は近走フォームの崩れ。
着馬見解PFラベル(事前/レース後)R時計(今回)前走までの自己ベスト馬R(事前→速報)着差
19 ゴーイントゥスカイ凡走馬【重賞○↑】Mb-S-t20ds/t20sレース後 → 【GI○】M-S-t20ds/t24h110.9143.6−32.7122.6 → 120.60.0
26 バステール中間帯【重賞○↑】ML-S-t20s/t20nレース後 → 【GI△】Bm-S-t24h~110.9143.0−32.1123.6 → 121.30.0
310 ダノンヒストリー中間帯【2勝下◎】L-Sd-t24s/t24nレース後 → 【2勝下◎】Lp-Es-t24h/t24s110.2123.0−12.8115.0 → 114.60.1
412 サノノグレーター凡走馬【重賞○】B-Es-t16n/t16sレース後 → 【重賞○】B-Es-t16n/t24h109.5145.1−35.6125.4 → 122.50.2
515 シートゥサミット凡走馬【新未◎↑】L-Se-t20dsレース後 → 【新未◎↑】L-Sd-t20ds108.8124.9−16.1109.8 → 110.30.3
616 ショウナンハヤナミ凡走馬【OP3勝○】Mp-Sd-t20n/t20dsレース後:変化なし108.1116.8−8.7105.4 → 108.00.4
714 マジョレルブルー凡走馬【2勝下◎】Pm-Sd-t20dsレース後 → 【2勝下◎】Pm-Se-t20ds108.1117.4−9.3111.2 → 111.30.4
82 コンジェスタス好走馬【重賞○】Pm-Sd-t20s/t20hレース後 → 【重賞○↓】Pm-Sd-t20s/t20h107.4143.8−36.4123.1 → 120.20.5
93 アウダーシア中間帯【重賞○】BP-S-t16s/t16dsレース後:変化なし106.0138.0−32.0121.1 → 118.30.7
105 ジャスティンシカゴ凡走馬【重賞○】Pl-S-t20dsレース後:変化なし104.6123.8−19.2113.6 → 112.40.9
1117 チャリングクロス凡走馬【2勝下◎↑】Mp-Sd-t20ds/t20sレース後:変化なし103.9113.6−9.7106.9 → 107.11.0
127 ラージアンサンブル凡走馬【OP3勝○↑↓】BP-Sd-t20nレース後 → 【OP3勝○↑↓】BP-Se-t20n103.2147.3−44.1113.4 → 111.91.1
131 エムズビギン凡走馬【重賞△】PB-S-t16ds/t20dsレース後:変化なし102.5136.5−34.0119.9 → 116.61.2
148 ロブチェン好走馬【GI◎】M-S-t20s/t20dsレース後:変化なし101.8153.8−52.0128.6 → 123.11.3
1513 キンググローリー凡走馬【2勝下◎】L-Ed-t24s~レース後 → 【2勝下◎】L-De-t24s~99.7131.9−32.2122.2 → 117.01.6
1618 ナリタエスペランサ凡走馬【OP3勝△】L-Sd-t16s/t24dsレース後:変化なし86.3112.5−26.299.8 → 97.83.5
1711 アスクエジンバラ好走馬【重賞△↓】Mb-S-t16s/t20nレース後:変化なし82.8150.6−67.8122.7 → 115.34.0
184 ショウナンガルフ凡走馬【重賞○↓】BP-S-t16dsレース後 → 【重賞○↓】BP-Se-t16ds80.0130.4−50.4109.5 → 104.04.4

R時計・馬R・PFラベルは、レース後に再計算した速報値。今回は大逃げした⑬と後続の流れが異なり、後続のR時計が低めに出ているため、絶対値の比較には注意したい(05を参照)。馬R・PFラベル(レース後)には今回の1走を加えている。条件の「t24h」は、今回の記録上のペース(前傾)から付いたもの。

1着9

ゴーイントゥスカイ

3人気・武豊【重賞○↑】Mb-S-t20ds/t20s見解:凡走馬(向正面で動けば2〜3着)
PFラベル
事前 【重賞○↑】Mb-S-t20ds/t20s → レース後 【GI○】M-S-t20ds/t24h
速報値
R時計 110.9(馬R比 −11.7、前走までの自己ベスト 143.6) 馬R 122.6 → 120.6
走り
1角9〜11番手、2角9番手、3角7番手、4角7番手(5頭の併走)。上がり35.4秒(4位)で、⑥をハナ差抑えた。
評価
見解で最も大きく外した馬。凡走側に置いた理由は、武豊騎手との道中平均13.0番手で溜める運びと、4角9番手以降が81%という想定だった。今回は1角からいつもより4頭前の中団にいて、4角も7番手。後方一気ではなく、勝負圏のすぐ後ろから差す、過去の勝ち馬に近い形を自分で作った。そして大逃げの回で、捕まえに行く役を前に任せ、最後の600mだけを使った。ペース配分の判断で勝った一戦だ。PFラベルは到達クラスがGIに上がった(【GI○】)。
次走のポイント
3000mを勝ったが、型は中距離の瞬発型のまま。青葉賞(R144)とダービー(R143)の水準は、2400mで出した数字だ。次に問われるのは、古馬相手でも今回のように中団から勝負圏のすぐ後ろへ取り付けるか。溜めすぎて後方に置かれる元の運びに戻ると、届かない回が出る。
2着6

バステール

8人気・川田将雅【重賞○↑】ML-S-t20s/t20n見解:中間帯(向正面で動ければ)
PFラベル
事前 【重賞○↑】ML-S-t20s/t20n → レース後 【GI△】Bm-S-t24h~
速報値
R時計 110.9(馬R比 −12.7、前走までの自己ベスト 143.0) 馬R 123.6 → 121.3
走り
1角16番手、2角16番手、3角16番手。坂の下りで4角12番手まで上げ、上がり34.9秒(最速)でハナ差の2着。
評価
見解は「向正面で動ければ届く。動かなければ届かない」とした。実際は向正面では動かず、3角も16番手のまま。それでも届いたのは、前の組が⑬を捕まえに行って消耗したからだ。過去4回、4角9番手以降から3着以内に来たのは30頭中1頭。その例外が、大逃げの年に出た。ダービー3着(R143)の力は、3000mでもきちんと出した。PFラベルは到達クラスが【GI△】に上がった。
次走のポイント
ダービーのように向正面で一気に動く形と、今回のように最後まで溜める形の両方を持っていることは示した。動かずに届いたのは、前が止まる流れの助けがあってこそ。前が止まらない流れで、どちらを選ぶか。
3着10

ダノンヒストリー

2人気・ルメール【2勝下◎】L-Sd-t24s/t24n見解:中間帯
PFラベル
事前 【2勝下◎】L-Sd-t24s/t24n → レース後 【2勝下◎】Lp-Es-t24h/t24s
速報値
R時計 110.2(馬R比 −4.8、前走までの自己ベスト 123.0) 馬R 115.0 → 114.6
走り
1角6〜7番手、2角7番手から向正面で前へ動き、3角4番手、4角3番手(⑦と併走)。上がり35.6秒で、勝ち馬と0.1秒差の3着。
評価
見解では「席と余力は好走馬と同じ側。ただし馬R115は想定Rを12下回る」とした。早めに⑬を捕まえに動いた組で、止まらずに残ったのはこの馬だけだ。函館と札幌の2600mを連勝した長距離の持続力が、捕まえに行く側に回っても切れなかった。対抗の筋に書いた「4角2〜3番手に溜められれば浮上」も、その通りになった。R時計110は馬Rを下回るが、後続の前半を例年並みと置けば125で、自己ベスト(123)を上回る水準になる。
次走のポイント
長距離を主戦場にする数少ない3歳馬で、早めに動いても止まらない像がはっきりした。距離が延びるほど、この像は生きる。課題は重賞での実績で、今回が重賞2戦目だった。

07凡走馬の評価と次走のポイント

あと一歩4〜7着

勝ち馬から0.2〜0.4秒。⑬を追わずに溜めた馬(⑫⑯)と、後続の先頭を走り切った馬(⑮)、勝ち馬と同じ塊にいた馬(⑭)。

4着12

サノノグレーター

14人気・田辺裕信【重賞○】B-Es-t16n/t16s見解:凡走馬(流れが締まれば)
PFラベル
事前 【重賞○】B-Es-t16n/t16s → レース後 【重賞○】B-Es-t16n/t24h
速報値
R時計 109.5(馬R比 −15.9、前走までの自己ベスト 145.1) 馬R 125.4 → 122.5
走り
1角12〜13番手、3角14番手、4角16番手と、むしろ位置を下げて直線へ。上がり35.0秒(2位)で、0.2秒差の4着。
評価
留保に書いた「流れが中立〜前傾に締まれば、持久の脚で後方から届く余地がある」が、そのまま起きた。前傾×遠い余力のマスで、△押さえとして名前を挙げた馬でもある。馬Rはメンバー2位(125)で、14番人気。Rと人気が最も離れた一頭という見立てどおりの走りだった。
次走のポイント
好走は速めの持続戦で、前が止まる流れになれば後方から届く。中距離に戻って、流れが締まるレースで。
5着15

シートゥサミット

12人気・酒井学【新未◎↑】L-Se-t20ds見解:凡走馬(捲れば3着の残り目)
PFラベル
事前 【新未◎↑】L-Se-t20ds → レース後 【新未◎↑】L-Sd-t20ds
速報値
R時計 108.8(馬R比 −1.0、前走までの自己ベスト 124.9) 馬R 109.8 → 110.3
走り
1角から4角まで2番手。⑬の大逃げを、後続の先頭として追い続けた。上がり36.0秒で、0.3秒差の5着。
評価
4角想定は13〜14番手で、マトリクスの2番手のマスは1%しかなかった。今回いちばん想定から外れた位置取りだ。捲りの馬が最初から2番手に付き、後続のペースを作る役に回った。⑬を追う側の先頭で0.3秒差まで粘ったのは、中身がある。馬R110に対してR時計109で、ほぼ自分の力どおりに走った。
次走のポイント
捲りの脚に加えて、前で運んでも止まらない持続を見せた。勝ち鞍は未勝利の一つだけ。自己条件に戻れば、前でも後ろでも勝ち負けになる。
6着16

ショウナンハヤナミ

10人気・池添謙一【OP3勝○】Mp-Sd-t20n/t20ds見解:凡走馬
PFラベル
【OP3勝○】Mp-Sd-t20n/t20ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 108.1(馬R比 +2.7、前走までの自己ベスト 116.8) 馬R 105.4 → 108.0
走り
1角17番手、3角18番手(最後方)、4角14番手。上がり35.1秒(3位)で、0.4秒差の6着。
評価
馬R105は想定Rを21下回るとして、凡走側に置いた。最後方で脚を溜めて上がり3位。R時計108は馬Rを3上回り、出走18頭でR時計が馬Rを上回ったのはこの馬だけだった。
次走のポイント
キャリア4戦目で、後方から脚を使う形が見えた。自己条件の中距離で。
7着14

マジョレルブルー

11人気・戸崎圭太【2勝下◎】Pm-Sd-t20ds見解:凡走馬
PFラベル
事前 【2勝下◎】Pm-Sd-t20ds → レース後 【2勝下◎】Pm-Se-t20ds
速報値
R時計 108.1(馬R比 −3.1、前走までの自己ベスト 117.4) 馬R 111.2 → 111.3
走り
1角8番手、2角7番手、3角8番手、4角7番手(5頭の併走)。上がり35.7秒、0.4秒差の7着。
評価
重賞は初めてで、馬R111は想定Rを16下回ると見た。勝った⑨と同じ4角7番手の塊から、0.4秒差まで来た。「席と余力は悪くない」という見立ての範囲で、よく走っている。
次走のポイント
3連勝中の上り馬が、重賞の水準に0.4秒まで迫った。自己条件の中距離に戻って。

中団から動いて届かなかった8・9・14着

見解が好走馬・中間帯に置いた3頭。勝負圏へ動いた(あるいは勝ち馬と同じ塊にいた)が、⑬を捕まえるための消耗で直線が続かなかった。

8着2

コンジェスタス

6人気・西村淳也【重賞○】Pm-Sd-t20s/t20h見解:好走馬(後傾の筋)
PFラベル
事前 【重賞○】Pm-Sd-t20s/t20h → レース後 【重賞○↓】Pm-Sd-t20s/t20h
速報値
R時計 107.4(馬R比 −15.7、前走までの自己ベスト 143.8) 馬R 123.1 → 120.2
走り
1角9〜11番手、3角8番手、4角7番手(5頭の併走)。上がり35.8秒、0.5秒差の8着。馬体重は530kg(+2)。
評価
内から先行集団の後ろをロスなく運ぶ想定どおり、4角は勝った⑨と同じ塊にいた。差がついたのは直線で、⑨の35.4秒に対して35.8秒。後傾の筋で噛むとした馬で、前傾の流れでは噛まなかった。前走の+20kgから大きくは動かず、体重の留保は解けていた。
次走のポイント
京都外回りの京都新聞杯を勝った中距離の瞬発型。2000〜2400mの瞬発戦に戻って見直したい。
9着3

アウダーシア

5人気・津村明秀【重賞○】BP-S-t16s/t16ds見解:中間帯
PFラベル
【重賞○】BP-S-t16s/t16ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 106.0(馬R比 −15.1、前走までの自己ベスト 138.0) 馬R 121.1 → 118.3
走り
1角14番手、2角14番手から向正面で動き、3角8番手、4角7番手。上がり36.1秒、0.7秒差の9着。
評価
見解が「3角の手前で取り付いたときだけ届く」と書いた、その動きをした。2角14番手から3角8番手。だが今年は、その動きが⑬を捕まえるための消耗になった。前傾×遠い余力のマスで⑫と並べて名前を挙げたが、⑫と違って届かなかった。主戦場がマイルの馬で、3000mの最後の600mが残らなかった。
次走のポイント
型はマイル〜1800mの瞬発型。距離を戻して。
14着8

ロブチェン

1人気・松山弘平【GI◎】M-S-t20s/t20ds見解:好走馬(自信度 高)
PFラベル
【GI◎】M-S-t20s/t20ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 101.8(馬R比 −26.8、前走までの自己ベスト 153.8) 馬R 128.6 → 123.1
走り
1角12〜13番手と、想定(6〜7番手)よりかなり後ろ。2角12番手から向正面で動き、3角8番手、4角5番手。上がり36.7秒で、1.3秒差の14着。
評価
最も自信を置いた馬で、最も大きく崩れた。二冠馬の1角は、いつもより6頭後ろだった。そこから坂の下りまでに7頭を抜いて4角5番手。見解が描いた「坂の下りで4角4〜5番手へ」は形の上では実現したが、そこへ行くまでに、⑬を捕まえるための脚を使っていた。R時計102は馬R129を27下回る。1角で後ろになった経緯は、記録からは読めない。
次走のポイント
大逃げの3000mという特殊な一戦での大敗で、二冠の像は崩れていない。中距離の後傾戦で、本来の位置から運べるかを見たい。

⑬を追って止まった12・16・17着

1周目から⑬に近い位置で運んだ3頭。追う側で最も脚を使い、直線で⑬と同じように止まった。

12着7

ラージアンサンブル

16人気・坂井瑠星【OP3勝○↑↓】BP-Sd-t20n見解:凡走馬
PFラベル
事前 【OP3勝○↑↓】BP-Sd-t20n → レース後 【OP3勝○↑↓】BP-Se-t20n
速報値
R時計 103.2(馬R比 −10.2、前走までの自己ベスト 147.3) 馬R 113.4 → 111.9
走り
1角5番手、3角4番手、4角3番手(⑩と併走)。上がり36.6秒、1.1秒差の12着。
評価
4角で並んでいた⑩が3着、こちらは12着。同じ位置から、長距離の持続力があるかどうかで分かれた。好走の型は速めの持続戦で、3000mの瞬発戦とは系統が違うと見ていた。
次走のポイント
皐月賞8着のR147が示す上振れの幅は残っている。中距離の持続戦で。
16着18

ナリタエスペランサ

17人気・北村友一【OP3勝△】L-Sd-t16s/t24ds見解:凡走馬(席の想定の逃げ)
PFラベル
【OP3勝△】L-Sd-t16s/t24ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 86.3(馬R比 −13.5、前走までの自己ベスト 112.5) 馬R 99.8 → 97.8
走り
1角から3角まで3番手、4角5番手。上がり39.0秒、3.5秒差の16着。
評価
席の想定は逃げだったが、⑬が先に行き、後続の3番手で追う側に回った。上がり39.0秒は⑬(39.8秒)に近く、追いかけたぶんだけ止まった。1周目から前で運んだ逃げ型が大敗する、京都の菊花賞の型どおり。
次走のポイント
小倉2600mの逃げ切りのように、単騎で自分のペースを守れる条件で。
17着11

アスクエジンバラ

7人気・岩田康誠【重賞△↓】Mb-S-t16s/t20n見解:好走馬(後傾の筋)
PFラベル
【重賞△↓】Mb-S-t16s/t20n(レース後も変化なし)
速報値
R時計 82.8(馬R比 −39.9、前走までの自己ベスト 150.6) 馬R 122.7 → 115.3
走り
1角から3角まで4番手で、⑬を追う組の前にいた。4角で7番手に下がり、上がり39.4秒、4.0秒差の17着。
評価
春から4角1〜5番手を取り続けてきた席が、今年は裏目に出た。⑬に近い位置で追い続け、⑱と同じように止まった。R時計83は馬R123を40下回り、出走18頭で最も大きく下げた。留保に書いた「先頭に立ちすぎると3着までの席」の、さらに厳しい形が出た。
次走のポイント
中距離の後傾戦なら、勝負圏の席を取る力はそのまま。前で脚を使わされる流れは避けたい。

大逃げの当事者15着

15着13

キンググローリー

13人気・丹内祐次【2勝下◎】L-Ed-t24s~見解:凡走馬(4角先頭なら3着の残り目)
PFラベル
事前 【2勝下◎】L-Ed-t24s~ → レース後 【2勝下◎】L-De-t24s~
速報値
R時計 99.7(馬R比 −22.5、前走までの自己ベスト 131.9) 馬R 122.2 → 117.0
走り
1角から4角まで先頭。1000m通過58.4秒の大逃げで、残り600mでも2番手に約2.5秒の差を付けていた。直線で上がり39.8秒と止まり、1.6秒差の15着。
評価
4角先頭は当てた(19.6%で最有力)。京都芝3000mの4角先頭は勝てない、という見立ても守られた。外れたのは、その4角先頭が大逃げの形で来たことだ。見解は「後半のほうが速い流れで前に残ってきた馬で、自分で前傾の消耗戦を作る馬ではない」と書いた。今回は、自分で前傾を作った。3着の残り目は、息を入れずに飛ばしたぶん消えた。
次走のポイント
長距離の持久型で、九十九里特別(中山2500m)のように後半を自分でまとめる逃げが本来の形。前半を飛ばした今回は、像の外の一戦として扱いたい。

流れに乗れなかった10・11・13・18着

位置を下げたか、後方のまま終わった4頭。

10着5

ジャスティンシカゴ

4人気・原優介【重賞○】Pl-S-t20ds見解:凡走馬(番手で溜められれば残り目)
PFラベル
【重賞○】Pl-S-t20ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 104.6(馬R比 −9.0、前走までの自己ベスト 123.8) 馬R 113.6 → 112.4
走り
1角6〜7番手、2角6番手から、3角で12番手まで下がり、4角も12番手。上がり36.0秒、0.9秒差の10着。
評価
逃げ候補の一頭だったが、⑬が先に行き、番手でもない位置に収まった。3角で大きく位置を下げ、「番手で溜められれば」という留保の条件はそろわなかった。
次走のポイント
セントライト記念を番手から勝った形が本来。中距離のスローで、前の席が取れる組み合わせで。
11着17

チャリングクロス

15人気・石川裕紀【2勝下◎↑】Mp-Sd-t20ds/t20s見解:凡走馬
PFラベル
【2勝下◎↑】Mp-Sd-t20ds/t20s(レース後も変化なし)
速報値
R時計 103.9(馬R比 −3.0、前走までの自己ベスト 113.6) 馬R 106.9 → 107.1
走り
1角9〜11番手、3角14番手、4角14番手。上がり36.0秒、1.0秒差の11着。
評価
外枠から中団に付けたが、3角で位置を下げた。馬R107は想定Rを19下回るという見立てどおり。
次走のポイント
中距離の自己条件(3勝クラス)で。
13着1

エムズビギン

9人気・岩田望来【重賞△】PB-S-t16ds/t20ds見解:凡走馬
PFラベル
【重賞△】PB-S-t16ds/t20ds(レース後も変化なし)
速報値
R時計 102.5(馬R比 −17.4、前走までの自己ベスト 136.5) 馬R 119.9 → 116.6
走り
1角最後方、4角も最後方。上がり35.9秒、1.2秒差の13着。
評価
最内から中団の想定だったが、最後方からの競馬になった。「深いスローまで緩めば最内をロスなく運んで浮上」という留保とは、逆の流れだった。
次走のポイント
好走は深いスローの瞬発戦。中距離のスローで。
18着4

ショウナンガルフ

18人気・田山旺佑【重賞○↓】BP-S-t16ds見解:凡走馬
PFラベル
事前 【重賞○↓】BP-S-t16ds → レース後 【重賞○↓】BP-Se-t16ds
速報値
R時計 80.0(馬R比 −29.5、前走までの自己ベスト 130.4) 馬R 109.5 → 104.0
走り
1角15番手、3角12番手、4角17番手。上がり39.4秒、4.4秒差の18着。
評価
立て直しの途中という見立てどおりだった。
次走のポイント
札幌2歳Sを勝った1800m以下に戻って。

使ったデータ:菊花賞2026 レース結果(着順・ラップ・コーナー通過順位)、GHR最終見解(2026年10月22日 枠順確定版)、GHRレースプロファイル 第87回菊花賞、菊花賞 2020〜2026 統合プロファイル、GHR本体によるR時計・馬R・PFラベルの速報計算。

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